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C制度がためらわれる原因とその克服

A.「制度をためらうこと」がもたらす妨げ

けれども、精神疾患の方々を支援する際の最大の妨げは、
「制度に不備があること」といった要素自体には、無く、

「医療をはじめ制度全体の活用をためらってしまう社会的傾向」

にあります。

 

先ず、心を病んでしまうと、

地域の体面を気にする余り、むしろ

「病院での治療をためらってしまう」

ことになるのです。

病院での治療がためらわれるのですから、

障害年金の請求など論外、

ということになります。

 

障害者を支援する各種サービスの申し込み窓口は、原則的に、

市区町村役場です。

しかし、こうした場所には、日常的に地元の人々が頻繁に出入りしていて、

誰がどんな申し込み手続きを行ったかが判ってしまう恐れがあります。

本人およびその家族が、

役所への申し込みをためらう

理由の一つです。

医療費が無料又は1割負担になるかもしれないのに、何十年にわたって3割負担のまま、

とか、

介護サービスがあるのに、何十年にわたって家族だけが身の回りの世話をする

ということが起こり得ます。

こうした問題に限れば、

年金保険を扱う日本年金機構のように、

住んでいる場所とは無関係に、請求手続きを全国どの事務所でも行えるようにすれば

プライバシーは保護されるので、解決は可能です。

けれども、なお、高いハードルは残ります。

 

介護保険法や障害者自立支援法による介護等のサービスの認定調査は、

家庭への訪問が原則ですし、

サービスが始まれば、今度は、

居宅介護による訪問や、マイクロバス等による送迎が「日常」となる

からです。

本人およびその家族にしてみれば、

このような他者との接触は、どんな形であろうと、「耐えがたいこと」

変わりありません。

 

☆「制度をためらうこと」によりもたらされる様々な支障

▼ B.「あきらめ」の克服に向けてはこちらから。

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