支援制度の妨げ

ところが、そのバトンリレーにも、
様々な「妨げ」が放置されたままになっていて、なかなかうまく、それぞれの制度を「一つにまとめて」生かせない

というのが現状です。

その「妨げ」には、

A.障害等級の基準がバラバラ

「身体障害者手帳」や「障害年金」には、それぞれ似たような名前の「障害等級」があるけれども、すべて別物で、基準が全く違う。
さらに、労災保険にも、これまた全く別物の、「障害等級」があって、混乱に拍車をかけている。

B.障害年金の手続きがややこしい

障害年金」の請求手続きには、様々な書類や印鑑が必要で、それらの
書類の作成のために、年金事務所と病院の間を何度も行き来しなければ、ならない。
しかも、書類に少しでも不備があると、もう一度書き直しということに なってしまう。

というものもありますが、やはり、一番大きいのは、

C.「身体障害者手帳」、「傷病手当金」、「障害年金」の受付先がバラバラ

ということでしょう。

「身体障害者手帳」は、「市区町村役場」

「傷病手当金」は、「全国健康保険協会」

「障害年金」は、「年金事務所」、

と、それぞれの窓口が別々で、しかも、もっと困ったことには、別の組織との横のつながりも、余りありません。

障害を負った方が、いずれかの窓口に行ったとしても、それぞれの組織が、お互いのことを知らないわけですから、手続き全体の流れを、大雑把でもよいから、「一つにまとめて」教えてもらって、「どんな時に、どんな制度を利用したらよいか」を考える機会が、そもそもありません。

私自身の経験でも、障害を負った時に、病院からすすめられたのは、「身体障害者手帳」だけで、「傷病手当金」や「障害年金」の存在を知ったのは、社会保険労務士の勉強を始めてからでした。

また、社会保険労務士の試験科目に「傷病手当金」や「障害年金」は、あるものの、「身体障害者手帳」からの出題は今のところ、ありません。

障害者を支えるはずの、いわゆる、「専門家」ですら、手続き全体のまとまった知識を、なかなか持つことがないのです。

一般の方々が、こうした制度を、「一つにまとめて」理解することなど、もっと難しいはずです…。

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